GREETING　/　代表挨拶

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の精神で

必死の中で根付いていたもの

人や会社とのつながりの「和」は、１つずつ増えるものではない。
私は自社事業を通じ、身をもって「和」を体感してきました。
この経験を、私は人生すべてに通じる教訓としています。

2000年からの約10年間は私達にとって本当に辛い時期でした。
建設業界全体の請負額が低迷し、最盛期の半分以下にまで落ち込みました。私達はこれまで行ってきた公共事業のみの請負ではなく、民間事業の受注にまで参入幅を広げる決意をし、生き残りに必死でした。当初はとにかく民間の工場や店舗、不動産業や建築会社などへの営業周り。
それらを繰り返し、少しずつ仕事をいただけるようになってきたものの、新しく参入した事業という事もあり最初は技術も知識も追いつかない中、とにかく私達にできる事は「小さな依頼も丁寧に、心を込めて。対応できない事は素直に他社からの指導を受けて仕事に尽くす事。」ただただ、その気持ちだけを忘れずに日々目の前の事に向き合い続けました。

民間事業に参入してからの数年間。そういった日々をくり返す中で、私は、今の自分の人生の軸にもなっている貴重な「気付き」を得る事が出来ました。
「１案件の仕事では広がらないものが、１０の案件をやりとげた時に、仕事が今までの２倍、３倍の広がりで増える」という事です。

「これまで必死に行い続けた１つ１つの仕事に対する心掛けが、地下茎植物のように、いつのまにか見えないところでしっかりと人同士をつなぎ合うまでの根に成長していた。」
まさにそういう事だったのだと思います。

つながりを生きる

私達は皆、根（つながり）の中で「生かされている存在」です。
また、それと同時に「つながっているみんなを生かしあう関係」でもあります。

従業員1人1人も、取引先のお客様も、あらゆる関係者は、すべて大切な「つながり」。
そして、私達が造る「道路」は、たくさんの人達のかけがえのない「つながり」を生み出しながら、この木川道路という私達自身ともつなげてくれるものだと思っています。
私は、この仕事に巡り合えた事、そしてこの先の未来、私達の仕事が本当にたくさんの素晴らしい「つながり」を無限に生み出していける事に、心から「喜び」と「誇り」を感じています。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」これは私の座右の銘でもあります。
皆がつながり、生かし、生かされている関係の中で、すべての人達への感謝を忘れずに、恩恵を頂くほどに、低姿勢になり、恩返しに励み、今後は人を生かせる活力になっていきたいと思っています。そして、個人としても、会社としてもつながっている皆様と共に「いつまでも終わらない成長」を続けて参りたいと思います。

代表取締役 社長